ウワノキカクのキカクメモ│論理的思考・問題解決のトレーニング

問題解決や論理的思考を探究し続けるブログです。企業でも個人でも、抜本的なビジネス改善から日々のアイデア仕事まで、定めた目的を達成するためのあらゆる営みを「問題解決」と捉えて、理論と実践を一つの体系でシンプルに整理・統合することを目指しています。

スランプの原因はボトルネック?│TOC制約理論からの成長の考察

なんだか最近うまくいかないな…

少し前までうまくいっていたのに、急に調子が悪くなって、どうしたらいいかわからなくなることがあります。そういうときには「スランプかな?」と疑うわけですが、それだけでは具体的にどう対処すべきかは不明瞭です。


そこで今回は

・「なんだか最近調子が悪いな…」と思ったときに考えるべきボトルネックの話

をご紹介します。

スランプの原因はボトルネック?TOC制約理論からの考察と実践

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不調の原因がわからないとき

最近、なんだか調子が悪い気がするな…スランプかな…

と思いながらも、その原因が特定できないときがあります。

・今までうまくいっていたやり方を変えた?→NO
大きなストレスがある?→NO
体調が悪い?→NO

特に原因が見当たらないのに結果がでなくなった場合はボトルネックが変わった可能性を考えてみましょう。
 

ボトルネックとは

詳しいことは「【第1講】「アウトプットは制約で決まる」TOC制約理論を学ぶ」で紹介していますが、ざっくりと説明すると

ボトルネックとは

  • ワインボトルなど、ボトルの最も細い部分をボトルネックという
  • つながりとばらつきのあるシステムでは、最も処理能力の低いプロセスがボトルネックになる
  • システムのアウトプットはボトルネックの処理能力と同じになる

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例:スポーツ選手のボトルネック

もう少し具体的にいうとどういうこと?

スポーツからマラソン選手を例にボトルネックの概念を具体的に説明すると…

例:マラソン選手のボトルネック
基礎体力:20→筋力:10→練習量:15→最高速:5→フォーム:12→調整力:15 ⇛ 大会の結果:5
「最高速:5」がボトルネック

仮にこうした能力の選手がいた場合、最高速が遅いことが記録を出す上でのボトルネックになっており

・最高速が遅くても、体力や安定性で勝てる大会・コースに集中する
・最高速を高める訓練に集中する

という方針を徹底することでより高い成果を出すことができます。

ボトルネックを改善するとどうなるか?

この選手が継続的なトレーニングの結果、弱点であった最高速を15まで成長させることができたとします。すると

例:マラソン選手のボトルネック
基礎体力:20→筋力:10→練習量:15→最高速:15→フォーム:12→調整力:15 ⇛ 大会の結果:10
「筋力:10」がボトルネック

大会の結果は5から10まで伸びましたが、同時に

成長した最高速:15から筋力:10にボトルネックが移動した!

ということが起こっています。


このボトルネックの移動に気付かずに最高速のトレーニングを続けても、大会の記録が伸びることは一向にありません。むしろ、努力すればするほど

なんでこんなに頑張ってるのに、うまくいかないんだろう…

と徒労感ばかりが高まっていきます。

ボトルネックを努力して成長させたことによって、別の要素にボトルネックが移った

これが不調・スランプの原因です。
 

ボトルネックの移動にアンテナを張ろう

したがって、継続的に成長して成果を出し続けるには

ボトルネックがいまどこにあるか?

を定期的に見直す必要があります。といっても、毎日考える必要はなく、

・少し前まで調子がよかったのに、急に成長が止まってしまったとき
・努力は続けているのに、伸び悩みを感じるとき

もちろん、すべての伸び悩みがボトルネックの移動ではなく、簡単に伸ばすことが難しい能力をトレーニングしている場合にも同じ現象が起きるので注意が必要ですが、「思ったように上手くいかない気がする」と感じたときに

ボトルネックに正しく手が打てているだろうか?

と立ち止まって分析する価値があります。
 

ボトルネックの分析方法

ボトルネックを分析するには、以下の手順で検討を進める必要があります。

ボトルネックに集中するための手順

  1. 増やしたいアウトプットを決める
  2. プロセスを書き出す
  3. ボトルネックの仮説を立てる
  4. ボトルネックを徹底活用する方法を決める
  5. ボトルネックの能力を上げる方法を決める
  6. 実行し、結果から仮説検証する

具体的な手順は次の記事で紹介していますので、そちらを参考にしてください。

おわりに

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経営者や個人事業主など、自分が責任を持って判断をし続けなければならない人にとって、TOC制約理論は戦略的な意思決定を支える重要な考え方を提供してくれます。


ぜひ、日々の意思決定に取り入れてみてはいかがでしょうか。

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