ウワノキカクのキカクメモ│論理的思考・問題解決のトレーニング

問題解決や論理的思考を探究し続けるブログです。企業でも個人でも、抜本的なビジネス改善から日々のアイデア仕事まで、定めた目的を達成するためのあらゆる営みを「問題解決」と捉えて、理論と実践を一つの体系でシンプルに整理・統合することを目指しています。

文章のロジックを明らかにする方法│論理的思考で読解力向上

「ブランチの使い方は何となくわかってきた!」という方を対象に、「でも、ブランチってどんな時に使うの?」という疑問にお答えしていきます。確かに、いい武器をゲットしても敵がいなければ意味がないわけで。
 
今回は、「文章のロジックを明らかにする」ことにブランチを使います。あるブログの記事を題材に、その論理展開を因果関係の思考を使って解き明かしていきます。
 
論理的な文章には、必ず原因と結果の展開とその理由が書かれています。良質な文章を解き明かしながら、ブランチを使った論理的な思考方法に慣れて、読解力をトレーニングしていきましょう。

※「ブランチって何?」という方は以下を御覧ください。
因果関係の思考を鍛えるには?│「原因と結果の論理」の実践方法 - ウワノキカクのキカクメモ│論理的思考・問題解決のトレーニング
  

 
 

文章の論理展開を「ブランチ」で解き明かす

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因果関係の思考で読解力をトレーニング

論理的思考をトレーニングするメリットの一つとして、文章作成力・読解力の向上が挙げられます。しかし、「どうやってトレーニングするとどの様に有効に働くのか?」は意外と曖昧なままだったのではないでしょうか。

ここでは、因果関係の論理的思考、ブランチがどのように文章読解に使えるのか、具体的な文章と実践例を示しながら紹介していきます。
 
 
 

「英会話で短期的に効果が出る勉強方法と考え方」の論理展開

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題材紹介

今回は以下の記事を題材にしています。
 
solo-language.com
 
タイトルの通り、英会話の能力を短期で向上させる方法について記述されています。以下、ブランチを使って論理展開を読解していきますが、先に一読していただくとよりブランチの威力がわかるかもしれません。
 

「ブランチ」を使った論理展開の読解

以下「引用→ブランチ→引用→ブランチ」の繰り返しで進めていきます。
 

「英会話で短期的に効果を出すためには発音習得が最優先」
これから英会話を取り組む方は特に注意して欲しいことが1点あります。それは英語の発音についてです。
発音は音声コミュニケーションにおいて最も重要な要素です。
発音ができないと必然的に英語のリスニング力は伸びないので、相手の伝えていることを理解できません。あなたが伝えたいことも相手に理解されません。
つまり英語の発音が習得できていないと、英会話を勉強する以前にコミュニケーションで同じ土俵に立てていないという状態になります。

 
これをブランチで整理するとこうなります。

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「発音ができない(習得できていない)」ということが根本的な原因となって、いつまでたっても「コミュニケーションで同じ土俵に立てない」という状態が続いてしまいます。
 

その状態でいくら英会話の勉強をしてもコミュニケーションが成立しない恐れがあるので、もし発音に自信がない場合は、まず英語の発音を習得することに貴重な時間を投資することをオススメします。

 
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要は「発音ができないままに英会話の勉強をしても無駄になるかもよ!」「まずは発音が最優先!」という論理展開です。この内容を受けて、文章は次の展開に進みます。
 

「英会話がスムーズに行えない原因は?」
英会話であたふたしてしまう原因を分析すると以下の2点に集約されます
<英会話であたふたしてしまう2つの原因>
・質問の意図が理解できない
・質問に対してどう回答すればいいかわからない
特にネイティブ特有の「言い回し」や「フレーズ」を用いて質問をされると、一瞬で頭が真っ白に…なんてことが起こります。

 
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ネイティブとのコミュニケーションは非ネイティブ同士のコミュニケーションとは違った難しさがありますよね…。
 

これらの根本の原因をさらに辿ると、英会話に関するインプット不足が問題であることが考えられるでしょう。
「TOEICで高スコア取れるようにあんなに頑張ったのに、インプット不足だって!?」
そうなんです。圧倒的に英会話のインプットが不足している状態です。
中学・高校時代を思い出してください。英語の授業が始まる時、先生はどんな掛け声で授業を始めていましたか?
そうです。「Hello Class!How are you today?」ですよね。これに対する回答は決まりきっていて「I’m fine, and you?」です。
上記の例と同じように、何も考えずに英語の質問に対して回答が出てくる状態がインプットが十分にある状態です。
どうでしょう。やっぱり英会話に関するインプットが足りてなさそうではないですか?

 
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ここで重要なロジックは、「TOEICでハイスコアを出す」ことと「英会話のインプットが十分な状態」は全く別物ということです。「英会話のインプット不足」という状態を抱えたままでも、TOEIC対策をしっかりやればハイスコアは出せる。でも、英会話の問題は何も解決しない。だからこそ「英会話のインプット不足」をなんとかするしかないのです。
 
続きの文章は、その状態をどうやって乗り越えるのかの対策です。
 

「「質問」と「回答」を用意することで英会話が短期的にできるようになる」
早速解決方法から書くと「英語の質問と、質問に対する回答を事前に用意すること」で短期的に英会話がスムーズに行うことができるようになります。
中学・高校時代の英語の授業の例からわかる通り、日常的に行われる英会話は型の決まったテンプレートの応答が大半です。
つまり質問に対してある程度回答するべき型が決まっているということですね。この型を一つずつ覚えることで、英会話に対する抵抗感は激減するでしょう。

 
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具体的な解決策が出てきましたね。日常で必要な英会話のテンプレートを用意し、発音を含めしっかりと身に着けておくことによって苦手意識も払拭し、英会話に対応できる状態を作っておくということですな。記事のネタ元になっているSOLOさんオリジナルの無料の学習教材もありましたので、ご紹介しておきます
 
SOLO(ソロ)が作成した英会話の学習教材quizlet.com
 
ここまでのブロックをまとめると次のようになります。
 
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「英会話のインプット不足」という解決したい課題に対して、しっかりとテンプレートを押さえることで問題を解決し、「英会話であたふたする」ことのない、英会話に抵抗のない状態をつくることで、英会話が学習のスタート地点に立てるということでした。
 
ここまででタイトルについては一通り答えが出ていますが、最後の「まとめ」では以下の様に続きます。
 

「英会話のテンプレートを覚えるだけでは単なる「英語ができる人」」
日常的な英会話ができることの価値は今後どんどん下がります。なぜならテンプレートほどテクノロジーで代替可能だからです。
携帯できる小型翻訳機が安価で手に入る時代。仕事のメールはグーグル翻訳がなんとかしてくれる時代。そんな時代に求められる英語力は、テンプレートをつかいこなしたその先にあります。

 
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ここまで紹介してきた内容もテクノロジーに代替されて今後どんどん価値が下がっていってしまいます。
 

これからの時代に求められる英語力。それは「あなた自身の『想い』『考え』を正しく表現できる英語力」です。それはつまり「人を動かす英語力」と言ってもいいかもしれません。
あなたの親友や信頼できる上司、恋人を頭に思い浮かべてください。
あなたが信頼している誰しもが、その人だけが持っている価値を発信しているはずです。そうです。日本語で伝えることができるあなたの価値を英語で伝える。
これが目指すべき英語習得のゴールです。そのレベルまで英語力を伸ばすことで、取り替えの効かないあなただけの価値が活きてくるのだと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。少しでもこの記事が参考になれば幸いです。

 
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「英会話ができるだけ」では価値がなくなる時代においては、しっかりと自分自身の「想い」や「考え」を正しく表現できる英語力を身につけることにこそ価値がある。そのレベルの英語力を目指して行きましょう、というお話でした。興味のある方はぜひ以下のURLも覗いてみてください。
 
solo-language.com
 
 
 

おわりに

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この様に、まとまった文章もブランチでロジックを明らかにすると、論理展開がわかりやすくなります。自分で手を動かしながらブランチを作っていくと、因果関係の思考のトレーニングにもなりますし、論理的な文章を書く力、読む力を育てることにもつながります。ぜひ実践してみてください。
 
以下の記事では、橘玲氏の『上級国民/下級国民』の公開されている「まえがき」のロジックを分析していますので、興味のある方はご参照ください。
 
blog.uwanokikaku.xyz
 
因果関係の思考をトレーニングしていきたいという方は、ぜひ引き続き以下の記事もご覧ください。
 
論理的思考・問題解決基礎講座