ウワノキカクのキカクメモ│問題解決のための論理・ロジカルシンキング

問題解決のためのロジカルシンキングを学ぶためのブログです。

【実践者向け】論理的思考とは何か│前編:推論としての思考

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このブログでは「論理的に考える能力を高めることで人の可能性を拡張する」という信念のもと、「論理的思考とは何か?」「論理的思考力を高めるにはどうすればよいか?」ということを探究しています。


探究によって得られた知見は、随時コンサルティングや教育の現場で活用・修正し、より効果的・実践的なプログラムへと発展させ続けています(そしてその一部をブログに掲載しています)。


これまでは「思考法・問題解決【全体解説】」という記事で思考法の全体像を整理し、中でも「論理的思考の基礎講座│ロジカルシンキングの苦手意識克服プログラムまとめ - ウワノキカクのキカクメモ│問題解決のための論理・ロジカルシンキング」で論理的思考の実践についてまとめてきましたが、2019年に全体像を整理してからというもの、部分的には微修正を加えながらも、抜本的に変わった内容については表現できずにいました。


そこで今回と次回の2回に渡って、アップデートされた「『論理的思考』の全体像」を改めて提示し、解説を加えていきます。


想定読者は、これから論理的思考について学びたい方というよりは、実践経験が豊富な中級者以上の方で更なるスキルアップを目指す方現在指導者として活躍されている方に設定してあります。


実践的なことよりは理論的・原則的なことに力を入れてまとめておりますので、そうした内容に興味がある方にお付き合いいただければと思います。

記事案内
テーマ:論理的思考
内容:論理的思考を「推論としての思考」から説明
対象:中級者・指導者向け

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課題意識

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原点にある「そもそも」の問い

「論理的思考とは何か?」の探究を進める上で最も重要視している原点の問いがあります。それは

「『論理的に考えることが重要だ』とみんな言うけれど、『論理的に』という言葉をみんなどういう意味で使っているのだろう?

という率直な疑問です。


ロジカルシンキングというビジネス用語が流行り言葉からもはや常識へと変わっていく中、多くの人が

もっと論理的に課題を分析して考えよう

とはいうものの、その言葉が指し示すもの、それぞれが頭の中で思い描いている内容は、実は結構共有できていないのではないかと思うようになりました。


実際にいろいろな人に話を聞いてみると

・ある人は「MECE」「ロジックツリー」といった経営コンサルタントが語る問題解決のフレームワークをイメージし、
・ある人は学校教育の中で学習する文章の読解メソッドを思い浮かべ、
・またある人は理詰めで自論を展開し、相手を説得する議論の展開のことを考えている

ということがわかってきました。


そのどれが正しい/間違っているということはありませんが、少なくともそれぞれが違うものをイメージしながら「論理的に考えることが重要だ」と口を揃えて言っている。

原点の問い
みんなが「論理的に考える」という言葉の共通理解を持っていないのが現実だとすれば、私たちは「論理的に考える」ということについてどのような共通認識を持つべきなのか

これが、原点にあるそもそもの問いであり、研究活動を一貫する重要な課題意識です。
 

「論理的に考える」とはどういうことか?

こうした疑問に答えるにあたって、まず初めに「論理的思考」という概念の整理・分析を行います。


「論理的思考」という言葉の構成は、「思考」という言葉が核にあり、それを「論理的」という概念で限定している形です。

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したがって

・「思考」というカテゴリーが意味するものは何か?
・「論理的(な)」という限定詞が意味するものは何か?

つまり、「思考」「論理」の2つの言葉を定義する必要があります。


これについて、これまでこのブログでは「思考(考える)とは自問自答すること(自ら問いを立て、答えること)」、「論理的とは結論に対して十分な理由を説明しうること」といった説明をしてきました。


こうした解釈はわかりやすく、実感を持って理解しやすいというメリットがありましたが、一方で、学術的な研究の蓄積が使いづらいためにどうしても学習体系的として深みや広がりが弱くなるというデメリットがありました。


そこで今回の記事では、「思考」「論理」という言葉についての学術的な知見も踏まえながら、改めて全体像を説明し直したいと思います。

この記事の構成

以上の様な課題意識を背景に、この記事と次の記事では以下2つの問いに対する答えの全体像を提示します。

【論点①】「思考」とは何か?←本記事【前編】
【論点②】「論理的」とはどういうことか?←次の記事【後編】

端的に答えのみを記載するというよりは、その意味合いがある程度理解できるように前提となる周辺知識もしっかり書いていくため、分量もそれなりに多くなっています。


すでにある程度自分なりの頭の使い方が確立している中級者以上の方にとっては、言葉の意味をそもそものところに立ち返って理解することで、立脚している方法論の妥当性や限界が見えてきますし、何より頭の中がすっきり整理されると思います。


それでは早速、論点①から話を進めていきましょう。

【論点①】「思考」とは何か?

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「推論」としての思考

まずは「思考」という言葉の意味を整理したいと思います。


「思考」とは人間が行う脳内の情報処理活動の一つですが、脳内で行われる情報処理活動にはさまざまなものがあり、例えば…

・このブログでよく取り上げるテーマに「考える」「悩む」の違いがありますが、この2つの関係はどうなのか。
 
・未来の望ましい状態を「イメージする」のは、「思考」の一部なのか、全く違うものと捉えるのか。
 
「意識的な思考」「無意識的な思考」を分けることはできるのか(そして後者の中には「ひらめき」があるのか)。
 
「考える」ことと「判断する」ことは同じか、違うか(そもそも「判断する」とはどういうことか)。

など、「思考」と「思考でないもの」の切り分けについてはさまざまな形が考えられますが、以降このブログでは思考を「推論」として捉えていきます。


「推論」の定義として、ここでは以下の説明を採用します。

推論
既知の情報から未知の情報を導くこと

これは推論の定義として広く活用されているもので、Wikipediaにもこの立場からの解説が載っています


これは、もともとの課題意識である「論理的に考えることが重要だ」という言葉が用いられる文脈にも強く影響を受けています。


ビジネスシーンにおいて、「考える」とは「問題の解決策を導き出す」ということに近く、

既知の情報 … 現在生じている問題に関する情報
未知の情報 … 問題の解決策

いわば「問題解決のための思考」とも言えるかもしれませんが、その時点では完全に未知な「解決策」という新しい情報を生み出すために、自分がもっている既知情報を総動員してさまざまな在り方を検討することが「考える」ということの実践的な意味合いとして用いられており、「思考とは推論である」という説明は現実的な感覚にも合致するものと言えます。

関連記事

推論(Wikipedia)

推論の3つの形式

これから「論理的思考」という言葉を理解するにあたって、論理的であろうとなかろうと共通している土台である「推論」という概念を詳しく理解していきます。


C.S.Peirceによると、推論は大きく分けて3つの形式に分類することができます。

推論の3つの形式
① 演繹
② 帰納
③ アブダクション

演繹と帰納はほとんどの方が聞いたことがあり、ある程度意味もわかっている言葉かと思いますが、改めて丁寧にそれぞれの内容について比較しながら見ていきます。


この3つの形式を理解することで、「これは演繹、これは帰納」と自分の思考を客観的な視野から批判することができるようになりますし、問題解決が必要なシーンで「この場合はアブダクションで考える必要がある」など必要な思考の枠組みそのものを意図的に選択できるようになります。
 

演繹

まずは演繹ですが、言葉の定義と具体例は以下の通りです。

演繹
▼意味
一般的なルールや法則から、具体的な現実の説明を導く【具体化:抽象→具体】
 
▼論理展開
「A→B」に「A」を組み合わせることで「B」を得る
A→B 【法則】
A
ーーー
B
※前件肯定・modus ponens・三段論法
 
▼実践例
(前提1)人間は死ぬ【法則】
(前提2)アリストテレスは人間である
よって
(結論)アリストテレスは死ぬ

「A→B」という法則に対して事象「A」をあてはめることで、必然的に妥当な結論として「B」を得るという推論ですが、2つの前提が正しい限り結論の正しさは保証されるのが演繹の特徴です(この論理形式を前件肯定-modus ponensと言います。いわゆる「三段論法」)。


このように文字で説明すると小難しく感じられますが、概念相互の包摂関係を図的にイメージすれば話は簡単です。

(前提1)人間は死ぬ【法則】
→「いずれは死ぬ存在(=生物)」というカテゴリーの中に「人間」が包摂されている
 
(前提2)アリストテレスは人間である【事実】
→「人間」というカテゴリーの中に「アリストテレス」が包摂されている

この2つの前提をツリー状に図示すると以下のようになります。

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図的に明らかなように、抽象度の低い(=具体性の高い)最下部の「アリストテレス」は、抽象度の高い「いずれ死ぬ存在(=生物)」に包摂されているため、「アリストテレスは死ぬ」という結論に帰着します。


演繹は、一般的・抽象的な法則的知識を具体的な結論に落とし込む推論であり、抽象→具体という具体化の方向性を持った推論ということができます。


その他、演繹の推論はさまざまなシーンで使われます。

・未来の予測
「梅雨入りしたということは、これからしばらくはじめじめした日が続くのか」
(前提1)梅雨の期間は雨が多くじめじめした日が続く【法則】
(前提2)梅雨入りした【事実】
よって
(結論)これからしばらくはじめじめした日が続く
 
・出来事の解釈や説明
「今日から新しくイタリア人の上司が来た。きっと陽気な人だろう」
(前提1)イタリア人は陽気だ【法則】
(前提2)新しい上司はイタリア人だ【事実】
よって
(結論)新しい上司は陽気だ

我々人間にとって非常に身近な考え方なので、「いまの思考は演繹だ」と自覚することなく自然と活用している頭の使い方です。


結論の正しさは用いている法則の正しさに依存しており、例えば「イタリア人は陽気だ」という法則的理解がそもそもそれほど妥当でなければ、結論が妥当する可能性もそれに伴って低下していきます。


実践的には、「その前提はどれほど正しいか?」を常に批判的に考えることが、演繹推論の感度を高めることになります。
  

帰納

続いて「帰納」について見ていきます。

帰納
▼意味
同じ傾向を示す複数の事実に基づいて、一般的な法則を導く【抽象化:具体→抽象】
 
▼論理展開
「a1→B」「a2→B」という事実から、「A→B」という法則を得る
a1→B
a2→B
ーーー
A→B
 
▼実践例
(前提1)カラスa1は黒い【事実】
(前提2)カラスa2は黒い【事実】
よって
(結論)カラスは黒い【法則】

演繹は前提が正しければ結論が正しいことが保証されますが、帰納は前提が正しくても結論が正しいとは限らないことが大きな特徴です。


カラスを何万匹と観察したところで、まだ観察していないカラスの中には黒ではないものが存在するかもしれませんね。

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複数のカラスをまとめて「黒い鳥」というカテゴリー(上位概念)の中に位置づける帰納推論は、「パターン化」「カテゴライズ」と言うこともできます。


例えば、以下のように出来事のパターンや概念のカテゴリーを見出すことは帰納そのものです。

・前回も前々回も、コンペに勝つと部長は高級な食事をごちそうしてくれた。今回もコンペに勝てれば美味しいものにありつける【パターン】と思って頑張ろう
 
・この公園は、今日も昨日も一昨日も同じおじさんが早朝に掃除をしていた。きっとこのおじさんは毎朝掃除している人【カテゴリー】のだろう。

過去から繰り返し起こっている事象を一般化することで未来を予測することが可能になりますが、他の動物と異なり人間が未来についてあれこれ考えることが得意なのは、まさに帰納的な発想によって過去の経験から未来を想像しているからに他なりません。


帰納の感覚をトレーニングするためには

・自分が持っている思い込みはどんな過去の経験から来ているのか?
・別の経験を考慮すると違う可能性(違う一般化)が考えられないか?

といったことを日々意識することが重要になります。
 

アブダクション

推論の3つ目の形式は「アブダクション」です。


ここ数年でアブダクションを紹介するビジネス書も増えてきましたが、改めて説明すると

アブダクション
▼意味
ある発見的事実に対して法則を仮定し、その事実の成立を説明する仮説を導く
 
▼論理展開
発見的事実「B」に対し、「A→B」という法則を仮定すれば「A」が得られる
B 【発見的事実】
A→B 【法則】
ーーー
A
※後件肯定
 
▼実践例
(前提1)ここには貝殻が埋まっている【発見的事実】
(前提2)かつて海であった場所には貝殻が埋まっている【法則】
よって
(結論)ここはかつて海であった【仮説】

アブダクションは論理学的な論理展開の説明や概念のツリーではその本質が見えづらいので因果モデルで補足しますが、発見的事実を結果側、法則の仮定を原因側に持ってくると、アブダクションによって得られる仮説は結果をもたらす2つ目の原因の位置に来ることがわかります。

アブダクションの因果モデル
【原因1】法則
【原因2】仮説
 ↓
【結果】発見的事実
 
実践例
【原因1】かつて海であった場所には貝殻が埋まっている(法則)
【原因2】ここはかつて海であった(仮説)
 ↓
【結果】ここには貝殻が埋まっている(発見的事実)

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アブダクションの論理展開を後件肯定といいますが、高校の数学で学習した命題論理では、この後件肯定の推論形式は真ではないと習いました。


これはあくまで推論の形式として結論の妥当性が保証されないというだけで、その内容が常に不正確であるということではありませんし、むしろ、誤りのリスクを冒した推論は未知の知識領域の開拓を後押しするという大きな意義があります。


実際、このアブダクションは科学的思考法と言われており、未知の事柄を仮説を持って解き明かしていくための仮説思考のフォーマットです。

・良いプレゼンをしたのに相手の反応が薄い
・いつも温厚な先生が今日はカリカリしている
・雨も降っていないのに隣の家の玄関先が濡れている

日常で遭遇する疑問に対して「なぜそうなったのか?」と理由を探すことは、私たちは無意識的に行っています。


私たちにとってアブダクションは無意識でできるほど慣れ親しんだものですが、一方で、その慣れゆえに本当の因果が見えづらくなることもしばしばです。


アブダクションをより深く理解することで、自分のバイアスを取り除き、よりパワフルな仮説を導く思考力を鍛えることができます。

【重要概念】抽象度:どの階層の情報を参照するか?

以上、人間が行っている推論の分類として演繹・帰納・アブダクションの3つを見てきました。


これらはすべて推論(既知の情報から未知の情報を導くこと)という情報処理の形式的な側面による分類でした。

① 演繹(前件肯定-modus ponens)
A→B
A
ーーー
B
 
② 帰納
a1→B
a2→B
ーーー
A→B
 
③ アブダクション(後件肯定)
B
A→B
ーーー
A

形式を比較すると、演繹とアブダクションが前件肯定・後件肯定という言葉の通り、形式上も対になっていることがよくわかります。


推論は、このような情報処理の形式による分類に加え、別の視点として「どの階層の情報を参照するか?」によって分類することも可能です。


私たちが扱う情報には階層性があり

抽象的
├ 理論(モデル)レベル
├ ルールレベル
├ 事例レベル
├ 事象レベル
具体的

下位の情報ほど個別性・特殊性が高く、詳細な情報を保持しており、上位の情報ほどより少ない情報でより広範な事象を包摂します。


こうした情報の階層性を抽象度と呼び、下位の情報ほど抽象度が低く、上位の情報ほど抽象度が高いと言います。


推論においては主に参照する情報の抽象度の違いによって、事例ベース推論(CBR:Case-Based Reasoning)、ルールベース推論(RBR:Rule-Based Reasoning)、モデルベース推論(MBR:Model-Based Reasoning)といった分類があります。


私たちが行っている推論を、演繹・帰納・アブダクションといった形式レベルで理解することに加え、そのときに使っている情報がどの階層のものなのか、抽象度の概念をあわせて理解することが非常に重要です。

【実践方法】「具体→抽象→具体」の思考が大切?

「推論」というテーマで私たち人間の思考のからくりを分析的に見てきましたが、以上の内容を具体的な日々の実践に活かす方法として、本記事の最後に「具体と抽象の往復」というテーマを扱います。


ビジネスにおける思考法の文脈では「具体と抽象を往復して考えることが重要だ」ということがよく言われますが、実際に、「具体と抽象」というテーマを扱った書籍も多数出版されており、その有効性や実践方法についても詳しく書かれたものが出ています。

目の前の具体的な現実に対症療法的に対応するのではなく、事象の本質的な構造を捉え、本当の課題を見極めながら行動する必要がある、というのが趣旨です。


例えば、経営コンサルタントが問題解決の思考方法を説明する上でよく使う「空・雨・傘」のフレームワークがあります。

「空・雨・傘」のフレームワーク
:空を見ると雨雲が立ち込めている【具体】
 ↓ 抽象化
:こういう天気のときは雨が降ってくる【抽象】
 ↓ 具体化
:傘を持っていく必要がある【具体】
 
→具体的に観測された事実(ファクト)から重要な情報を抽出(抽象化)し、抽象的な仮説を立て、そこから具体的なアクションを導き出す

ここで推論の知識が役に立ちます。


「空→雨」のプロセスでは、雨雲がたちこめているという事象を見て、「こういう雲のときは大抵あとで雨が降ってくるんだよな」と、具体→抽象で抽象化する帰納的推論を行っています。


「こういう雲のときは大抵あとで雨が降ってくる」の部分が一般的法則で

・時系列的な一般化:長いスパンで過去から現在において同じことが当てはまる
・空間的な一般化:特定の地域の気候の話ではなく、広くさまざまな場所で当てはまる

目の前の雨雲から、時空間的に一般化された帰納の推論を行っています。


そして、「雨→傘」のプロセスでは、「こういう雲のときは大抵あとで雨が降ってくる」という一般的法則から「今日このあと雨が降るに違いない」という結論を抽象→具体で具体化する演繹的推論により導き出し、傘を持っていくという具体的なアクションを設定しました。


つまり、ビジネス書で言われる「具体→抽象→具体」という考え方は、具体的には、演繹→帰納という2つの推論を組み合わせて考えることを指します。


こうした考え方が大切であると言われるのは、物事を抽象化して捉えることで重要な課題に気づくことができるようになるからです。


物事を抽象化「しない」考え方というのは、目の前の具体的な事実からしか判断することができないということであり、時系列的な広がりや空間的な広がりの視点が欠けているということでもあります。

▼時系列的広がり
・過去にはどうだったのか?
・未来はどうしていきたいのか?
▼空間的広がり
・ここだけでなく他の場所でもあてはまるか?
・自分だけでなく多くの人にあてはまるか?

こうした視点を持って現実を見ることで、より速く重要な課題に気づくことができるようになりますし、自然と抽象化能力(帰納的な推論センス)が身についていきます
 

おわりに

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「論理思考とは何か?」について、前半は「推論としての思考」というテーマでまとめてきました。


私たちが何かを思考するときに頭の中でやっていることが、結局は演繹・帰納・アブダクションの3つにまとめることができるというだけで、何かを考えるときの道筋が明確になるのではないでしょうか。


後半は「論理」をテーマに扱いますので、興味がある方はぜひそちらもお願い致します。

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