ウワノキカクのキカクメモ│論理的思考のトレーニング

論理的思考をはじめとした思考力向上のためのノウハウブログです。

論理的思考が苦手な人の10の特徴と対策│論理的な人はどう考えているのか?

「論理的」とか、どうにも苦手で…

というのは多くの人が口には出さなくても抱えている気持ちだと思います。


学校や職場で「何でこんなことが考えられるんだろう?」という高いロジカルシンキング力を持った人を見ると、劣等感すら感じてしまいます。


そこで今回は

・論理的思考が苦手な人の10の特徴と対策
・苦手意識を克服するためのコツ

をご紹介します。

論理的思考が苦手な人の10の特徴と対策

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ロジカルシンキングが苦手なのはどんな人?

論理的思考が苦手な人とはどんな人でしょうか。その特徴を客観的に見ることによって、自分のどういったところが改善可能なのか見定めていきましょう。

論理的思考が苦手な人の10の特徴

  1. 何が言いたいのかわかりにくい
  2. 結論への意識がない
  3. 議論や批判を避ける
  4. 話をはぐらかす
  5. 間違いを恐れる
  6. すぐに検索する
  7. 自分の判断基準がない
  8. 人の話を鵜呑みにする
  9. 大事なことを相談しない
  10. 「論理的なんて自分には無理だ」と諦めている

自分にも当てはまるかもな…

と思ったものはいくつあったでしょうか?早速一つずつ、解説していきます。

1.何が言いたいのかわかりにくい

最も分かりやすい特徴が何が言いたいのかわかりにくいです。もう少し具体的には…

・話がダラダラと長くなる
 
・テーマがコロコロと変わる
 
・「~かもしれない」「でも…」とあいまいな言い回しをする
 
・自分の意見がない

結局何が言いたいの?

を理解するのが難しく、知らず知らずに聞き手にストレスを与えてしまいます。


もちろん、日常的な会話では問題ありませんが、会議やメールなどビジネスシーンでこうした話し方をしてしまうと仕事ができない人と思われてしまいかねないので要注意です。

2.結論への意識がない

何が言いたいのかわかりにくくなってしまうのは、その人に結論への意識がないからです。結論とは自分が最も相手に伝えたいことです。つまり

あなたには~をわかってほしい

の「~を」の部分がそもそも話し手の意識にない可能性があります。上手い表現にこだわらなければ

言いたいのは、要は~ということなんです

とまとめることは、それほど極端に難しいことではありません。


そもそも「論理的に考える」ということは、シンプルに言えば

「結論」を明確にする
・結論を支える「理由」を深堀りする

というたった2つのことから成り立っています。

まずは「結論」をはっきりと相手に伝えよう

結論を明確にする意識を持つことが大切です。

3.議論や批判を避ける

論理的思考が苦手な人の特徴として議論や批判を避けるという傾向があります。そもそも議論する、あるいは批判するとは

「議論」とは

  • 互いの意見を述べて論じ合うこと。また、その内容。

 
「批判」とは

  1. 物事に検討を加えて、判定・評価すること。「事の適否を批判する」「批判力を養う」
  2. 人の言動・仕事などの誤りや欠点を指摘し、正すべきであるとして論じること。「周囲の批判を受ける」「政府を批判する」

【出典】デジタル大辞泉

「意見」を述べることであり、その「内容」を評価することです。決して「人」を責めることではありません

論理的に議論すると自分が責められている様に感じる

という人も実際は少なくないかと思います。


しかし、そもそも議論や批判の目的は、同じ結論に到達することではなく、より正しい・妥当な結論を見つけることです。少なくともビジネスにおいては、議論してよい結論を見いださなければ収益を上げられなくなるため、論理的・創造的な議論は避けては通れません

そういうの、苦手なんだよな…

という方は意見と自分を切り離し、「自分が責められるわけではない」という前提で議論に参加してみてもいいかもしれません。

4.話をはぐらかす

4つ目の特徴は話をはぐらかすです。

「そういえば、今回はどうして~したの?」
「それは…だからですが、そんなことよりも--の方が大問題ですよ!」

と言った形で話を逸らす、はぐらかすといった行動は、論理的思考が苦手な人の特徴的な行動です。


意見と自分を切り離し、論理的に筋道立てて考えることができれば、仮に自分のやったことにミスがあったとしても、きちんと相手が納得する形で説明できるはずです。

「今回は誤ってAしてしましたが、自分がAした理由はBと考えたからです。しかし、Bは間違っているということが分かりましたので、今後はAしないように気をつけます」

Aをした原因はBだが、Bが間違っているのでAはしない

というのは簡単な因果関係の論理です。この様にぱっと説明できる人は、話をはぐらかしたり責任逃れしたりする必要がないので、しっかりと人と向き合って論理的に対話することができます。

5.間違いを恐れる

上記で解説した通り、論理的に考えるということは間違いを認めるということでもあります。直感的には

え、それは逆じゃないの?

と思うかも知れませんが、大事なポイントなので解説しておきます。


ちょっと抽象的になってしまいますが、少し概念的に捉えれば、論理とは「情報→結論」という因果関係をつなぐ矢印の様な機能を持っています。つまり

論理的な人が間違いを認めるとき
①「論理」が間違っていた場合
「情報→結論」の『→』が間違っている
 
②「情報」が間違っていた場合
「情報→結論」の『情報』が間違っている
 
③「結論」が間違っていた場合
「情報→結論」の『結論』が間違っている

情報も論理も正しければ、結論も正しいんじゃないの?

と、③だけ引っかかるかも知れません。③は具体的にどういう場合かと言うと…

・考慮すべき情報に抜け漏れがある場合
例:「Aさんの誕生日プレゼント、黄色いお花で考えてくれてたけど、実はAさん「黄色」は大好きだけど「お花」はあんまり好きじゃないって言ってたよ」
→「Aさんはお花が好きではない」という情報が抜けていた
 
・論理的に複数の可能性が考えられる場合
例:「確かに、この企画は成功する可能性が高そうだけど、まだ3年も先のことだから、状況が変われば失敗する可能性もあるよね」
→未来の不確実性を加味すると可能性を1つに特定できない

「絶対的に正しい」ものはない!

というのが論理的な人の立場です。

・すべての情報を網羅することはできない
・不確実な未来を完璧に予測する事もできない

こうした前提から論理的に導けるのは「自分は常に間違う可能性がある」ということ。間違いを必要以上に恐れないのが論理的な態度です。

6.すぐに検索する

6つ目の特徴はすぐに検索するです。今の時代、誰もが検索は頻繁に使っていますが

・まず自分なりの仮説を思い浮かべる人
・まず情報を検索する人

では頭の使い方が180度異なります


論理的ではない人は、難しい問題に直面したときに「検索すればどこかに正解がある」「正しい情報がなければ正しい意思決定ができない」と考え、情報収集に時間をかけます。一方で論理的な人は

どうしたらいいか、まずは自分なりの仮説を立てよう!

と仮説を考え始めます。なぜそうするかと言うと

・そもそも時間は限られている
→調べる時間を最大限有効活用するためにも、仮説が必要
 
・そもそも「絶対的な答え」なんてない
→大切なのは「自分がどんな答えをつくりたいか」であり、過去の参考事例に則ることではない

と考えているからです。もちろん「世界で三番目に高い山は?」のように知っているかどうかがすべてのものは検索する他ありませんが、難しい問題に直面したときの動きを見れば、その人の論理的思考力が分かります。

7.自分の判断基準がない

大切なのは「自分がどんな答えを作りたいか」である!

というのは論理的な人の特徴的な考え方。ロジカルな人は必ず自分なりの判断基準を持っています。なぜかというと、論理だけでは答えは導けないからです。


もし全知全能の神のように、すべての情報が頭に入っていれば論理的に考えることで1つの結論が出せるのかも知れません。しかし私たちの現実は、いつでもいま手元にある情報だけで意志決定しなければなりません。それでも判断するためには自分なりの価値観・選択基準が必要です。

・~が好き
・~が得意
・~であるべきだと思う
・~を大切にしたい

という基準が先にあり、それに照らして判断しなければいつまで経っても何も決められません。当然、直感だけですべてを決めるわけではありませんが、「自分の基準×得られた情報」という掛け算をして意思決定するのが論理的な判断です。

8.人の話を鵜呑みにする

反対に、自分の基準がない人は他人の話を鵜呑みにします

・先生が言っていたから
・親が決めたから
・友人のおすすめだから

自分の基準がないと、こうした権威者や親しい人の話をそのまま信じ込んでしまいます

~さんに言われたからそうしました!

というのは責任を回避し、自分の頭で考えていない人の反応です。


ぜひ情報を自分の頭で吟味して、「自分はどう考えるのか?」を意識してみてください。

9.大事なことを相談しない

9つ目の特徴は大事なことを相談しないです。

原因①:すべての情報を網羅することはできない
 かつ
原因②:不確実な未来を完璧に予測する事もできない
 ↓
結果:人は必ず間違う

当然、重要なことであればあるほど間違うリスクが大きいので、必要な関係者と早めに相談することが大切です。


特にビジネスでは、現場で生じた重要な問題を現場が抱え込んでしまうことによって、組織全体に大きな影響を与えます。

重要な問題こそ、早めに上司に相談する!

というのが論理的には正しい行動ですが

・問題を伝えたら責められるのではないか
・自分がダメなやつだと思われるのではないか
・自分一人でも何とか解決できるのではないか

といった論理的ではない思い込みに負けてしまうと、大事なことが人に相談できなくなります。

10.「論理的なんて自分には無理だ」と諦めている

最後の特徴は「論理的に考えるなんて、自分には無理だ」と諦めているということです。大切なことですが、人は元来論理的です。何らかの行動や判断をするときに、全く根拠がない意思決定をすることはむしろ困難です。


もちろん、自分の行動や判断の根拠を論理的に説明する能力は、人によって違います。しかし、そうした能力は後天的な技術ですので、意識的な訓練によって伸ばしていくことは可能です。それなのに

自分には「論理的に考える」っていうのは無理だよな…

と考えてしまうなら、それ自体が論理的ではない結論です。

論理的思考は今からでも十分に鍛えられる!

と捉えて、コツコツ励んでいきましょう。

苦手を克服するために

このブログでは思考の教科書【全体解説】というページの中で、論理的思考を初歩の初歩から解説しています。以下の4つの記事を読んでいただくことで、具体的な考え方・実践方法が少しずつ身に付いていきます。
 
【第1講】「考える」の実践的定義を学ぶ
【第2講】論理的思考の完全講義【図解】
【第3講】論理的思考の本質を理解し、トレーニングを始める
【第4講】論理を使って「理由」を深堀りする方法

自分は直感タイプだから論理的っていうのはどうにも苦手で…

という方には以下のマンガがおすすめです。論理的思考・ロジカルシンキングの具体的な実践方法は動画サービスで学ぶことも可能です。無料体験期間もありますので、実践的に学びたい方には動画が非常におすすめです。

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おわりに

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論理的思考が苦手な人の特徴を挙げながら、得意な人の考え方と比較して解説しました。


更に学びを深めるためにも、以下のリンクより他の記事もご参照ください。

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