ウワノキカクのキカクメモ│論理的思考・問題解決のトレーニング

問題解決や論理的思考を探究し続けるブログです。企業でも個人でも、抜本的なビジネス改善から日々のアイデア仕事まで、定めた目的を達成するためのあらゆる営みを「問題解決」と捉えて、理論と実践を一つの体系でシンプルに整理・統合することを目指しています。

論理的思考をトレーニングする意味│人生を変える3つの理由と実体験

論理的思考をトレーニングする意味は何でしょうか? 「「論理的思考が不要な人」はどんな人か考えてみた│論理的思考が必要な理由」では、現代人が離れられない「計画」「コミュニケーション」という点から論理的思考の必要性を解説しました。
 
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しかしこれだけだと、「まあ…必要だっていうのはわかったけれど、他にも大事なことがたくさんある中で、なんで論理的思考を優先してトレーニングしなきゃいけないの?」という疑問が残ります。そこでこの記事では「論理的思考を身につけるとこれだけ人生が変わるよ!」ということを説明していきます。個人的な実体験も踏まえて解説していきますので、おつきあいくださいませ。
 

 
※そもそも「論理的思考とは?」という方はこちらもおすすめです。
 
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論理的思考が人生を変える3つの理由

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私自身は「論理的思考は人生を変える」と考えています。どれだけ苦手な人であっても、少ない投資でこれほど大きなリターンが得られる低リスクハイリターンなものは他に無いのではないかとすら思います。後半では自分の経験も踏まえて語っていきたいと思いますが、まずは「論理的思考が人生を変えると言える3つの理由」を書いていきます。
 
 
ずばりその3つの理由とは

①成功のためのチャンスが得られる
②時間の自由が得られる
③お金が稼げるようになる

以下、1つずつ解説していきます。
 

①成功のためのチャンスが得られる

「そんないきなり盛らんでも!」と思うかもしれませんが、これは紛れもなく事実です。これは特に若い人にとっては意外なことかもしれませんが、まともな人であればあるほど「人は論理の前では平等」というルールを持っています。「何を言うかよりも誰が言うかだ」という言葉もありますが現実は逆で、経営者・ビジネスマンとして成功している人であればあるほど、話の中身を重視しています。筋が通った内容であり、現実的にもよく検討されている話であれば、それは誰の発言であったとしても価値のあるものとして評価されます。
 
 
そんな世界では、その人の情熱とロジックだけが評価の対象です。年齢が上がれば上がるほど実績やキャリアも参照されますが、若い人にはそれは不要です。自分なりの価値観で考え抜くこと。自分の意見をもち、論理的な説得力と情熱を持って語る人を、優秀な人は放ってはおきません。
 
 
したがって、これから成功のためのチャンスを掴みたいという人にとって、論理的思考は必須スキルです。自分なりの考察を自分の言葉で論理的に展開出来る力は、人と出会う機会をチャンスに変換する一番の近道です。もちろん、情熱を捧げられるテーマがあることが前提ですが、論理的思考なくしてその情熱はチャンスに変わりません。「情熱だけ」の独りよがりでは、人の心を動かすことはできません。同様に、「理屈」では人の心は動きません。情熱という核心を論理の力で膨らませていくことが、多くの人の心を動かし、「ぜひあなたと」というチャンスを作り出していきます。
 
 
「多くの人の気持ちを動かしながらチャンスをものにしていく」という考え方に興味のある方には、こちらの本も相性がいいかもしれません。

 

②時間の自由が得られる

続いて、論理的思考を身につけると「時間の自由」が得られます。これには大きく2つの理由があります。
 
 
1つは、論理的に判断できると、そうでない人と比べると、同じことをするにしてもかかる時間が大幅に短くなるということが挙げられます。「報告書を完成させる」というタスク一つをとっても、そもそも目的は何で、それを実現するには何を書くべきかが先に整理されている人と、いきなり内容を書き始める人とでは、完成した報告書の品質が全然違います。
 
 
もちろん、このタスクを「書類を提出すること」とだけ捉えれば、いきなり書き始めたほうが早く終わるかもしれません。しかし、この仕事の先には報告書を読む人、それに基づいて意思決定をする人がいます。もし報告書としての品質が十分でなければ、「その人が読む時間」「修正を指示される時間」「手直しする時間」「再提出し、もう一度読んでもらう時間」が完全に無駄になり、たった一つのタスクから大量の無駄な時間がかかってしまいます。もし論理的に思考し、必要十分な報告書を最初から作れていれば、自分と相手が費やす時間を大幅に減らすことができるのです。
 
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2つ目の理由は、論理的に考えられると物事の要不要が的確に判断できるようになり、最も効果が高いことに自分の時間が集中できるからです。目の前にはたくさんの問題・やるべきことが見えるかもしれませんが、多くの問題は互いにつながっています。その問題同士の繋がりが分かれば、本質的に手を打つべきなのは1つか2つの問題に収束します。

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こうした分析は、直感ではできません。一つひとつの因果関係を丁寧に分析・検証することによって、問題が起きるシステム全体を紐解いていくことが必要です。そのためには論理的思考、特に"因果関係"の思考を学び、問題解決能力を高めることが必要です。「より少ないことでより高い成果を上げる」という本質的な判断ができれば、自由な時間を生み出していくことができます。
 
関連記事>>因果関係の思考を鍛えるには?│「原因と結果の論理」の実践方法 - ウワノキカクのキカクメモ│論理的思考・問題解決のトレーニング

この考え方に興味がある人には次の本がおすすめです。

③お金が稼げるようになる

3つ目の理由は「お金」です。仮に、論理的思考なく情熱だけでチャンスを掴んだとしましょう。そのチャンスを価値あるものに変えるには、周囲の期待に十分に答えることが不可欠です。期待を裏切れば次はありません。どんな人であっても、やり遂げて成功に導く実務能力がなければ、チャンスを信頼に変え、信頼をお金に変えることはできません
 
 
苦労して得たチャンスというのは、大抵自分の実力よりも高いハードルが設定されているもの。そして、納期も厳しい。より短い時間でより高い成果を上げるには論理的思考が必須です。様々な選択肢の中で、論理的に必要なものを絞り込み、それをどういう順番でやれば最速なのか、全体を見ながら判断しなければいけません。
 
 
そのときに大切なことは、「絶対に外してはいけないことは何か?」「妥協が許されるのはどこで、どのレベルまでか?」を正しく取捨選択することです。時間が無限であればすべてを全力でやればいいですが、時間に限りがあるのであれば、なにかを捨ててなにかに特化しなければなりません。ハードルを越えるための一番品ピンが何なのか、考え抜いて作戦を立てることが求められます。
 
 
そうしてギリギリのチャンスを掴み続けた先に、周囲からの信頼、そしてそれが形になったお金があります。チャンスを掴むこと以上に、チャンスを信頼に変えることが大変ですが、そのプロセスを助けてくれるのが論理的思考による判断です。信頼を得ること。そしてお金を生み出すことについては、以下の本を読むと実感がわいてくるかもしれません。 

POINT

✓ 論理的思考のスキルを高める意味は人生を変えること
✓ 「成功のチャンス」「自由な時間」「お金」がほしければ、論理的思考をトレーニングすること
「選択と集中」には論理的思考が必要不可欠
「チャンス→信頼→お金」という流れを安定させてくれるのが論理的思考

 
 

人生のターニングポイントにこそ論理的思考が必要だ

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ここからは個人的な体験を書き綴っていきます。就職、独立という人生の節目において論理的思考が自分を支えてくれたという実感の話です。自分語りが長いので、興味がない方は飛ばしてください。
 

【実体験】就職活動:発想力ゼロの学生が広告会社に入れた話

大学時代は法学部に所属していました。理由はシンプルで、大卒後は公務員になりたかったからです。当時の私は自分の右脳的な能力が壊滅状態であることはよくわかっていたので、大学受験の様にお勉強の先にある仕事に就くのがいいし、適性もあっているだろうと考えていました。公務員試験には法律の内容が含まれているため、試験から逆算して潰しの効く法学部を選んだのです。
 
 
そんな融通の効かない人間でしたが、何を思ったか広告業界を志すようになりました。学生時代に出会った諸先輩方の中でも特に尊敬していた方が広告会社で活躍されているのを見ていたからです。考える力も人間的な魅力も兼ね備えた人で、素直に憧れでした。


広告業界というといろいろなイメージがありますが、私から見れば右脳と左脳のハイブリッドなスーパーマンが集まるところ。左脳的な問題解決能力はもちろん、右脳的なアイデア・発想力も必要で、コミュニケーション力など人を動かすトータルの人間的な魅力が求められると考えていました。…が、残念なことながら当時の自分は真面目くさったおとなしい人間で、左脳的な能力もそれほどですが、何よりアイデアや発想など人生で一番苦手意識がある領域で、とてもじゃないですが適性は皆無だったと思います。
 
 
そんな前提ではじめた就職活動でしたが、結果は圧勝でした。業界大手の会社から数社内定がもらました。どんな秘密があったかというとやったことはシンプルで、『ロジカル面接術』という本の通りに自己分析・企業分析をし、自己PRを練り上げたこと。企業の立場に立って「自分を採用すべき理由」を自分の特性に合わせて論理的に考えて、それに沿ってESと自己PRを作り上げました。
 

 
もちろん、苦手だった発想力のトレーニングも必死にやりました。が、本質的には就活対策でやったそうした小手先の訓練よりも、論理的に考えて就活の戦略を自分で作り、やり遂げたことが勝因だったと思います。自分の苦手なことを素直に認め、それでもトータルで自分の必要性・有効性を伝える方法を考え抜いたことで面接はスムーズにいきました。
 
 
何もしなければ公務員だった中、当時の自分にとっては大きな方向転換だったチャレンジを成功させられたのは、論理的思考のおかげです。人生のターニングポイントこそ、論理的思考が身をたすくのだと信じています。
 
 

【実体験】独立:未経験でもスムーズに仕事が決まっていった話

そうして必死に入った会社もいずれ退職のときが来ました。退職後は独立して経営のコンサルティングの仕事をはじめました。前職時代はマーケティングに関することは経験していますが、経営となると不慣れな領域の方が多く、「経営のコンサルティングをする」といっても具体的に何をすれば良いのかよくわかっていないような状態です。今思えば、よくそんな状態でいきなり経営コンサルティングの領域に手を出したものです。
 
 
ところが、独立後に仕事を取ることで苦労したことはありませんでした。なぜかというと「【決定版】論理的思考とは(ロジカルシンキング)│3つの思考とトレーニング法」でも説明していますが、"構造化"の思考を活用し、相手の課題の全体像を整理しながら論点を絞り込んでいく議論ができたからです。相手は本当に、真剣に悩んで考えている経営者。「その道に詳しいがゆえに見落としてしまう領域」が必ずあります。そこを論理的に照らし出して議論することで、「こいつは見えている」と思わせることができます。
 
 
更に、"言い換え"の思考を使うことで課題の抽象度を上げながらより本質的なその人のミッションと結びつけること、"因果関係"の思考で現実的な問題解決を簡単にやってのけることで、信頼性はどんどん高まっていきます。真剣に悩む責任感の強い経営者であればあるほど、「しまった!」という自分の認知バイアスによるミスを排除したいもの。論理的思考さえあれば、相手の気づいていない重要な論点が見えるようになるため、常に重要な議論に意識を集中させることができます。当然、仕事の依頼には困りません。
 
 
…といいつつ、この話には裏話があります。"構造化"の思考で論点を分解していくと、抽象度の高いレベルは自信を持って話せるのですが、具体的なところになればなるほどその領域の知識が必要になります。つまり、契約を取る段階の議論まではなんとか戦えますが、契約をとった後の事業再生プロセスは、本当に必死です。堀江貴文氏の『ハッタリの流儀』という本では「とにかくハッタリをかませ!」「仕事は決まってから必死に調べて帳尻を合わせろ!」というメッセージがありますが、まさにその通りの仕事状況になります。そうはいってもなにはともあれ、「ハッタリをかます」上では論理的思考が非常に有効に働きます。
 

 
POINT

✓ 筆者自身、論理的思考で人生が変わりました
人生のターニングポイントこそ、論理的思考が重要な働きをする
チャレンジする人にこそ論理的思考は重要なスキル
「ハッタリをかます」のは論理的思考そのもの

 

おわりに

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個人的な体験談も含めて、「論理的思考をトレーニングする意味」について説明してきました。「論理的思考のトレーニング、もっと頑張ろう!」と思った方は、以下のリンクから一緒に学習・トレーニングを進めて行きましょう。
 
論理的思考・問題解決基礎講座