自分の組織にロジカルシンキングを導入したい!
組織の関係者の合意を得ながら導入を進めるためにも、「なぜ論理的思考が必要なのか?」の同意を取り付けることが大切です。
そこでこの記事では、ウワノキカクで制作しているロジカルシンキング研修用パワーポイント資料の導入部分をご紹介しながら
・なぜ論理的思考が必要なのか?
を解説します。
「なぜ論理的思考が必要なのか?」ロジカルシンキング研修資料の導入部分をご紹介
商品概要のご紹介
組織の中で「なぜ論理的思考が必要なのか?」を説明するためのストーリーが本題ですが、内容にに入る前に今回ご紹介する商品概要を説明させてください。
商品概要
<タイトル>
「論理的思考でビジネススキル向上 ロジカルシンキング研修」
<内容・仕様>
・ロジカルシンキング/論理的思考を教える人のための研修用資料
・全122ページ(表紙、配布資料フォーマット等含む) ※2020年12月時点
・パワーポイントスライド形式(PPTX ファイル)
・アニメーション完備
・デザイン完備
<販売・企画制作>
販売:株式会社HEART QUAKE
企画制作:ウワノキカク
<ご購入を検討の方へ>
株式会社HEART QUAKEの商品ページからご連絡頂いた方には、全ページの無料サンプルPDFをお渡ししています。下記よりお気軽にお問い合わせください
研修会社に依頼しなくても、自社でロジカルシンキング研修が完結できる!
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ということで、このスライドの冒頭部分を活用しながら「なぜ論理的思考が必要なのか?」を解説していきます。
なぜ組織には論理的思考が必要なのか?
まずそもそも論理的思考/ロジカルシンキングってどういうもの?という全体像を共有しておくと
ビジネスで必要不可欠な
・コミュニケーション
・問題解決
といったあらゆる実務の実践能力の土台となるのが論理的思考/ロジカルシンキングです(以下「ロジカルシンキング」という表現で統一します)。
コミュニケーションをせずにビジネスを進める事はありえませんし、顧客の問題を解決することはすなわち付加価値を提供すること。ビジネスの根幹を支えるスキルというのがロジカルシンキングの位置づけです。
例えば、組織のみんながそれぞれ違った前提・目的を持っていて、しかもそれが互いに全く理解・尊重しあえなかったらどうなるでしょうか?
「納得できないし、私はそんな業務をしたくない」
「いまはこちらが忙しいから、後にしてほしい」
「あなたにとってはいいかもしれないけれど、私はそれはいいアイデアではないと思う」
みんなの気持ちがバラバラな状態では、一つの組織として世の中に大きな価値を提供することができないどころか、互いにストレスを与え合い、みんなの時間と労力が無駄になってしまいかねません。
一方、組織の中にロジカルシンキングの文化があれば、論理的なコミュニケーションによって
・みんなが同じ目的・目標を共有できる
・立場や経験を超えて互いに連携できる
・一人ひとりが納得して行動できる
という状態を作ることが出来、結果としてみんなの知恵と力を合わせて、より大きな価値を世の中に提供できる組織になっていきます。
「論理的」とはどういうことか?
では、そのロジカルシンキングの根幹にある「論理的」とはどういうことを指すのでしょうか。
「論理的」という言葉の意味は
・「結論」と「根拠」のつながりが明確であり
・確かな「根拠」によって「結論」が十分に信頼できること
と説明出来ます。
「結論」は「主張」、「根拠」は「理由」という言葉で置き換えて理解していただいても結構です。
✕ 結論(主張)が曖昧である
✕ 根拠(理由)が存在しない
こういったメッセージはすべて論理的でないと言えます。
「結論」と「根拠」をセットで考えよう!
しかし、結論と根拠さえあればすべて論理的と言えるかというと、そうではありません。
結論と根拠のつながりが明確であることは言うまでもありませんが、根拠の内容も十分に説得力のあるものでなければいけません。
一般に、以下のような条件を満たすと、人は根拠の内容に説得力があると感じるようになります。
このように「数字にする」「比較する」「事例を示す」といった伝え方を意識するだけでも、論理的な思考力、コミュニケーション力は向上していきます。
しかし、当たり前のことですが、その内容は真実でなければなりません。
世の中には、一部ですが意図的に不正確な情報を流している人もいます。また、悪意がなくても人はそもそも誤りを犯す存在です。結論に対する根拠については、いつでも
本当にそうだろうか?
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そもそも人は判断を誤りやすい
根拠になっている情報が正しい/間違っているという観点も重要ですが、そもそも人は判断を誤りやすいということも知っておくことが大切です。
人間には、論理的に正しくないことであっても、それを好ましく感じてしまう習性があります。これをバイアス(あるいは「認知バイアス」)と言います。
例えば、同じ商品・同じ価格でも、1つの価格を見せられた場合と「今だけ値引きしています」と言われた場合と、どちらを好ましく感じるでしょうか?
冷静に考えれば、値引きされていようといまいとその商品の価値は変わりません。
しかし「今なら安く買える」と思うと、元々の価格に引っ張られて商品の価値を高く感じてしまいます。これが認知バイアスの一つアンカリング効果です。
ここに掲げているのは認知バイアスのごく一部ですが、冷静になれば「本当にそうだろうか?」と思う内容であっても、特定の条件が揃うと人は直感的・感覚的には好ましくあるいは正しく感じてしまうということを知っておきましょう。
そして「この結論は本当に正しいだろうか?」と思ったときには、これから学ぶロジカルシンキングのテクニックを使うことで、より適切な判断が下せるようになります。
ロジカルシンキングの全体像
ということで、このスライドでは論理的に考えるための3つの要素として
・具体と抽象をつなげる"言い換え”
・部分と全体をつなげる"構造化"
・原因と結果をつなげる"因果関係"
というロジカルシンキングの3つの要素を学んでいきます。
それぞれの要素では、基本的な考え方と実践方法を解説し、カンタンなミニワークを通じて論理的な考え方の理解と実践力を深めていきます。
また、資料の後半は「ロジカルシンキングの実践」ということで
・報告書を書く
・仕事の進め方の段取りを考える
・ヒアリングで情報をまとめる
といった実務の中で学んだ方法を活用するための具体的な実践指導も用意しています。
「学んで終わり」ということにならないように、実務でのパフォーマンスを向上に直結した学習機会となります。
ロジカルシンキングの組織導入に向けて
ということで、実際に販売しているスライドの一部を紹介しながら、「なぜロジカルシンキングが必要か?」を解説しました。
「確かにこれならしっかりとした研修ができそうだ」という実感を持っていただけたのではないかと思います。本商品のより詳しい概説の記事もありますので、そちらも御覧ください。
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なお、既にご購入くださった方は、この記事を参考にしながらご自身が話しやすい具体例を加えたり、全く別の視点を追加されるなどして、実際の研修で話しやすいようにカスタマイズしていただければと思います。
「自分は購入を検討している訳ではないよ」という方は、ぜひこのブログの論理的思考のまとめ記事に飛んで更に理解を深めていただければ幸甚です。
おわりに
このブログでは、論理的思考、本質思考、仮説思考といった様々な思考法のコンセプトから実践方法の解説、また、自己分析や目標設定から習慣化に至る目標達成のプロセスについて解説しています。
興味のある方はぜひ以下のリンクもご活用いただければ幸いです。
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<総論>
◆【第1講】「考える」の実践的定義を学ぶ
◆【第2講】論理的思考の本質を理解する
◆【第3講】論理を使って「理由」を深堀りする方法
◆【第4講】論理的思考の完全講義【図解】
<各論>
◆構造化の思考「ロジックツリー」実践上のポイント
◆因果関係の思考とは何か
◆因果関係の思考「ブランチ」実践上のポイント
◆論理的思考・合理的判断をインストールし組織の業績・パフォーマンスを高めるには?
<商品販売>
◆ロジカルシンキング/論理的思考の指導者のための法人向け研修資料販売【無料サンプル有り】
◆「なぜ論理的思考が必要なのか?」ロジカルシンキング研修資料の冒頭をご紹介
◆「考えさせるロジカルシンキング研修」のやり方と実践のための資料
<まとめ>
◆論理的思考の基礎講座│ロジカルシンキングの苦手意識克服プログラムまとめ
◆思考法・問題解決【全体解説】
◆本質思考の基礎講座
◆仮説思考の基礎講座