ウワノキカクのキカクメモ│問題解決のための論理・ロジカルシンキング

問題解決のためのロジカルシンキングを学ぶためのブログです。

論理的思考・合理的判断をインストールし組織の業績・パフォーマンスを高めるには?

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物事を筋道立てて考える論理的思考(≒ロジカルシンキング)や、特定のゴールの実現のために合理的に意思決定する合理的判断を組織の中で活用し、実際に組織の業績・パフォーマンスを上げるためにはどうすればよいでしょうか?


この記事では、筆者が様々な法人にコンサルタントとして実際に介入し、ディスカッションやワークショップを通じて組織変革に取り組んできた経験から、

・論理的思考・合理的判断をインストールし組織の業績・パフォーマンスを高めるには?

を解説します。

論理的思考・合理的判断をインストールし組織の業績・パフォーマンスを高めるには?

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組織が論理的・合理的に意思決定できないのはなぜか?

この記事を読まれている方は、ご自身が組織のオーナーまたはマネージャーをやられているか、または、論理的な思考を日々現場で実践されて成果を上げている方だと思います。立場こそ違えど

論理的思考や合理的判断が組織のパフォーマンスを向上させる!

と考えていらっしゃることは共通認識でしょう。


私ももちろん同じ立場なのですが、では「ロジカルシンキング研修」を社内で実施すれば組織が変化するかというと、冷静に考えればそれだけでは足りないことは容易に想像できるはず。


実際、様々な組織を見てきた経験からすれば、大学院卒の専門職・研究者が集まる大企業の研究開発部門ですら組織的には非合理な意思決定を繰り返していることは多々あります。


ここから言えることは、論理的に考え、合理的に判断できる組織を作るには

・個々人が論理的思考の技術を実践できる
・組織として「論理性・合理性を実践する組織文化」がある

という2つの条件が必要であることは間違いありません。裏を返せば

非論理的・非合理的な意思決定方法が組織に染み付いている

という前提が残っている限り、いかに一人ひとりにロジカルシンキングを学ばせたところで、組織としての変化は起きないといえます。

「非論理的・非合理的な意思決定」とは

「非論理的・非合理的な意思決定」といえば、例えばこんなことはないでしょうか。

・「明日必要だから最優先でAの資料を作っておいて」と言われたので、他の作業を置いてAに集中したら、「Bはどうなっているんだ?」と叱られる
 
・「みんなの意見を聞きたい」と言っている人が、反対意見を提示されると不機嫌になる
 
・ブレストをするといつも、声の大きな人、経験が豊富な人のアイデアが採用される
 
・「働き方改革だ!」と言って定時退社を進められるが、業務量・業務内容の調整が行われない
 
・現場の意見からボトムアップで上げた企画が、役員会で理由も不明なまま否決される
 
・「お客様第一」とトップが掲げているのに、社内は営業成績で表彰されることが昇進・昇給の登竜門になっている

などなど上げるときりがありませんが、「冷静に考えてみるとこれって非論理的・非合理的だな」と思った経験はありませんでしょうか。


そして、悲しい哉、これをお読みのあなたもそうした非論理的・非合理的な組織の意思決定を後押ししているおそれが十分にあります(もちろん私にもあります)。


人間はそもそも論理的・合理的に振る舞うようにできていませんし、内にも外にも矛盾を孕んだ生き物です。かなり強く意識しなければ(あるいはしたとしても)、非論理的・非合理的な暗黙の意思決定システムを組織の中に作ってしまっているかもしれません。
 

「論理性・合理性を実践する組織文化」の作り方

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では、そうした組織の実情を打破し、「論理性・合理性を実践する組織文化」を作っていくにはどうすればよいでしょうか。


有効なのは、次の様なアクションを実践することです。

・みんなにとってよりよい組織にするために、「論理的・合理的な意思決定」を大事にしていきたいと考えていることを共有する
 
・現在は「非論理的・非合理的な意思決定」が組織のあちこちで起きているであろうことを認め、それについて話せる場を設ける
 
・重要な事柄については、論理的・合理的だと思える明確なルールや手続きを設定する
 
・個々人の論理的思考や合理的判断のスキルアップの場を繰り返し設ける

ここまでやって初めて論理的思考・合理的判断を組織にインストールし、変化を起こしていくことができます。


「仕事の内容」については議論の場が設定されますが、メタな視点に立って「仕事の仕方」について話す場は多くの組織にとって一般的ではないようです。

働き方、仕事の仕方を話すのは、親しい同僚と飲むときだけだな…

という人も少なくないと思いますが、本当に組織を変えていくには、自分たちの組織について本音で対話出来る場を開くことが必要不可欠です。
 

いきなり場を開くことにハードルを感じる場合

そうはいっても、いきなりみんなで話す場を作るのも難しい…

というのが実際のところです。


そういうときこそ、「研修」という合意を得やすい手段で突破口を作るやり方が有効です。


このブログで紹介している論理的思考・ロジカルシンキングの考え方と実践方法に沿った、「ロジカルシンキング研修」の社内研修用パワーポイント資料を販売しております。
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①まずは「研修」や「勉強会」という形式で、論理的に考えることについてみんなで考える
②その上で、どのようなときに非論理的・非合理的なことが起こっているか、その解消のために学んだ内容がどのように実務で活かせそうか、をみんなで考える

という場を繰り返し開いていくことが可能です。


研修用資料は全部で150ページを超える分量が用意されていますので、これ1つで半日から一日の研修をつくることもできますし、1トピック20分程度の単発講座を繰り返し開くことも出来ます。


ダイナミックな組織変革を起こすためのツールとして、ご活用いただければ幸いです。
 
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おわりに

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このブログでは、論理的思考、本質思考、仮説思考といった様々な思考法のコンセプトから実践方法の解説、また、自己分析や目標設定から習慣化に至る目標達成のプロセスについて解説しています。


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