「結局のところ、自己分析って何のためにやるの?」
私は大学生の頃から自己分析なるものに手を出したわけですが、その頃から
「自己分析って一次関数のグラフみたいなものだなあ」
と思っておりました。
その説明には、次の図を見てもらうのが早いかと思います。
自己分析は一次関数のグラフのようなもの
原点:生まれたときの自分
(x1,y1):現在の自分
y-ax:自分の人生のあゆみ
a(傾き):ブレない軸
(x2,y2):あるべき目標
大学生当時はこんなイメージを持っておりまして、いまもこの通りだなあと思っているわけです。
一歩ずつ見ていくと、まずは生まれたときの自分は原点(0,0)だったと仮定するならば、現在の自分はそこからいろいろな人生経験を経て、生まれたときとは違うところにいるはずだと考えます。
でも、自分がいまどんなところに立っているのか、どれほど成長し、どんな自分になったのかは、なかなか簡単には把握できません。
そこで、
といったやり方を使って
まずは現在の位置(x1,y1)を明らかにしよう!
自己分析とは「現在の座標の特定」なわけです。
2つの点が明らかになると、その2点を通る直線が引けるようになります。
人生は山あり谷ありなので、真っすぐ歩いて現在地にたどり着いたわけでは決して無いのですが、少なくともスタート地点と現在地点を最短距離で結ぶと、一意の線が引けるわけです。
この線分が、これまでの人生経験をモデル化して捉えたもの。細かく右往左往していたとしても
大きく捉えればこういった方向性で進んできたよ!
1次関数では、直線y=axが引ければ、傾きaが定義できます。この傾きaが、自己分析で見つける「ブレない軸」というやつです。
自己分析をすること(=座標(x1,y1)を特定すること)と直線の傾きを定義すること(a=?を具体的に決める)は全く違う作業ですので、自分の価値観や性格・強みを言葉にするということは意識的にやらなければならないわけです。
価値観や性格・強みを言語化するための具体的なやり方
◆価値観を表す言葉を見つける
◆「ブレない軸」を言語化する
こうして軸を定義できたならば
自分の未来がどこにあるべきか?
それはもちろん、この直線上にあるべきです。
なぜなら、自分の軸になる価値観や性格といったものはそう簡単に変わらないので、この延長線上から外れてしまうと、意識的に大きく自分を変える必要が出てくるからです。
一言で言えば「無理をする」ということです。
ですので、自分で目標を設定するときは、必ずこの直線の延長線上にしましょうという話です。
あるべき目標(x2,y2)は、y=ax上に設定してあげて下さい。
そして最後は、目標が設定できたら、抜け目なく、達成のための計画も立てましょうというお話です。
どんな目標であっても、最もその達成に効果が高いのは習慣的にやる行動を決めるというやり方です。
目標達成のために毎日行動している
- 朝起きたら○○をする
- もし…となったら~をする
など、条件を決めて行動を継続することが鍵であります。
大事なのは、自分の変わらない軸に沿って行動も設計すること。自分の特性をうまく活用した、無理なく続けられる習慣を決めることが一番効きます。
このイメージが持てるようになってから、判断に迷いがなくなったといいますか
ストレスなく生きていくってこういうことだよね
ぜひ、自己分析を生活の向上に活かしてもらえたらなあと思います。
<基礎講座>
◆【STEP1】自分を理解する
◆【STEP2】目標を設定する
◆【STEP3】行動を計画する
◆【STEP4】実行を習慣化する
◆自己理解と世界の知識【全体解説】
<コラム>
◆自己分析なんて本当に意味があるの?│科学的研究成果からの結論
◆無料性格診断を使った3つのおすすめ自己分析│科学的信頼性から推薦
◆性格診断エムグラムに全力課金してみた│計7,000円診断レポート内容を公開
◆性格診断と価値観ワークのどっちをやるべき?
◆価値観や性格/強みを日々の判断に使う方法│自己分析結果の習慣化
◆「自分に自信がないのが嫌だ」と思ったら真っ先に考えるべき価値観の話
◆「MACの原則」で目標を設定する具体的手順【参考例つき】
◆やりっ放しNG!自己分析・性格診断結果が出たらやる3つの行動
◆やりたいこと・目標なんてないと悩む人へ│目標設定の考え方とテクニック
◆自己分析は一次関数のグラフの様なもの│自己分析の意味・狙い
◆勉強・運動・生活習慣…コツコツ継続的に習慣化できる人の5つの特徴
<推薦図書>
◆目標達成に必要なすべてがここに。ブライアン・トレーシー著『ゴール』のまとめ
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