ウワノキカクのキカクメモ│論理的思考・問題解決のトレーニング

問題解決や論理的思考を探究し続けるブログです。企業でも個人でも、抜本的なビジネス改善から日々のアイデア仕事まで、定めた目的を達成するためのあらゆる営みを「問題解決」と捉えて、理論と実践を一つの体系でシンプルに整理・統合することを目指しています。

やりたいこと・目標なんてないと悩む人へ│目標設定の考え方とテクニック

やりたいことなんてないしなあ…

目標が大事なのはわかるけれど、非現実的な目標を設定したってねえ…

という躊躇い・お困りごとは結構あるもので、かくいう私も昔は全く同じことに悩んでおりました。


仕事や人間関係はそう簡単には変えられないとなると、本当は望むものがあったとしても、現実との折り合いの中で何を目指したらいいかがわからなくなってしまいます


そこで今回は

自分にあった目標を見つけるには?

のヒントとなる目標設定の重要な考え方をご紹介します。

目標設定の誤解を解く

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唯一無二の夢や目標なんてない

まずは唯一無二の夢や目標なんてないというお話。私たちは、目指すものを決めるときに

実現できたら自分が一生幸せになれる最高の生き方があるはずだ!

と思ってしまいがちですが、結論から言えば、それは間違いです。


人間には「慣れ」という心理的な働きがあり、同じ状態が続くとそれが良いことでも悪いことでも強い感情を抱かなくなるのは、誰でも実感がある通りです。


これは楽しさや幸福感という強いポジティブな感情でも同じだということが明らかになっており、ここから言えることは

一生涯に渡って幸せに生きるための方針

  1. 目標を変え続ける
  2. 慣れないように対策を打つ

ということ。

自分が一生幸せでいられるような、自分にぴったりの唯一無二の目標を設定しよう!

と頑張るよりは

いま目指したいことを暫定的に設定して、飽きたり違和感を覚えたりしたら、目標を柔軟に変えていこう!

というスタンスの方が遥かに幸福度が高いわけです。「自分にあった唯一無二の夢や目標」を追い求めず、現実的・暫定的な目標を設定することが大切です。
 

情報不足が一番の原因

そうは言っても、本当にやりたいこととかないんです…

という方も少なからずいらっしゃると思います。そういうときは、日々仕事や人間関係にストレスを抱えているもの。そんなときは

ネガティブな感情は、現状と望ましい状態のギャップから生まれる

を押さえておきましょう。つまり

「しんどいなー」というネガティブな感覚を抱いているとき、自分は気づいていないだけで、脳は必ず「こうあってほしい」という望ましい状態を持っている

ということです。


では、なぜそれに自分で明確に気づくことができないかというと、情報不足によって望ましい状態が具体的にイメージできないことが原因です。


ラグビーを知らなかった人に「ラグビーって面白いよ」と伝えてもなかなか理解してもらえませんが、テレビでたまたま観たことがきっかけで

ラグビーって意外と面白い!

と目覚めるのがまさにそれです。

やりたいことが見つからないのは情報不足が原因!

と肝に銘じて、目指したいもの、やりたいことが見つからないときは、とにかく新しい知識や体験を増やすことに注力しましょう。


やりたいことが見つからなくて不安なときも、からくりがわかり、明確な指針があるだけで少し安心できるはずです。
 

目標は達成できなくていいし、変えてもいい

これで仮に目標らしいものを見つけられたとしても

目標は必ず達成しなければならない

と思っていると、目標設定のメリットが得られなくなってしまいます。


現実的に考えてみると

●目標が達成できるかどうかは自分の努力だけでなく周囲の環境変化の影響も受ける
目標が達成できなくても自分のせいとは限らない

つまり、目標が達成できなかったときに

自分が悪かったんだ…

と自分だけを責めることはそもそも論理的におかしいわけです。更に、

●目標はその人のおかれた環境やその時のコンディションに左右される
時間が経てば適切な目標も変化する

1つの目標にこだわリ続けるよりも、変化にあわせて柔軟に目標を変えるほうがいい場合もたくさんあります。

目標は達成できなくていいし、変えてもいい

と思っておくだけで、気楽にやってみようと思えませんか?


目標は、達成することそのものよりも、達成を目指す過程で学び続けることが最も重要です。後半では、そのための具体的なテクニックをご紹介します。
  

目標設定のテクニック

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曖昧目的・具体目標

1つ目のテクニックは曖昧目的・具体目標です。

曖昧目的・具体目標とは

  1. 目標を設定するときは、必ずその先にある目的とセットにする
  2. 目的は曖昧に、目標は具体的に決める

「次のTOEICで900点を取る!」など、目標を決めて取り組んでいると

そもそも何のためにその目標を達成するのか?

を忘れてしまうことがよくあります。「目標を設定するときは、必ずその先にある目的とセットにする」と覚えておき、目標達成の先にある「目的=何のために?」を明確にしましょう。


目的・目標を決める際には「目的は曖昧に、目標は具体的に決める」と意識して下さい。


目的:大好きな海外で毎日楽しく働く(→モチベーションアップ)
目標:来月のTOEICで900点を取る(→達成確率アップ)

目的を設定するのは行動のモチベーションをあげるため。ワクワクして自分の気持ちが高まる目的が設定できればOKです。


一方、目標は明瞭・具体的であればあるほど達成の確率が上がります。次の「MACの原則」を活用しながら、具体的でわかりやすい目標を立てましょう。
 

MACの原則

大規模な心理学の調査によって、最も達成の可能性が高い目標設定の特徴が明らかになっています。

MACの原則
●Measurable:測定可能な
□ 目標を数字で設定する
□ 目標の期限を設定する
●Actionable:実行可能な
□ 結果だけではなく達成のための行動も設定する
●Competent:適格な
□ 自分の価値観や能力に合った無理のない目標・行動を設定する

「MACの原則」については「価値観や強みを活かす科学的目標設定│自己分析で目標達成する方法」で詳しく説明したので、こちらもご参照下さい。

一歩目の目標に集中する

目的・目標を考えていると

●目的までの道のりがイメージしやすいとき
時系列順にいくつかの中間的な目標が見える
●目的までの道のりが全く想像できないとき
とりあえずできそうな手頃な目標しか思いつかない

となることがありますが、いずれの場合も一歩目の目標に集中すればOKです。

●目的を実現するまでの道のりがイメージしやすいとき
→時系列順にいくつかの中間的な目標が見える
時系列で一番手前の目標の達成に集中し、あとは一旦忘れる
●目的を実現するまでの道のりが全く想像できないとき
→とりあえずできそうな手頃な目標しか思いつかない
その一つだけを考えて行動し、達成できてから次の目標を考える

特に後者の場合は、目的と目標がつながっているように見えないので

こんなことで本当に意味のある目標になっているのかな…

と不安になりますが、それでOKです。ありきたりな目標でも、1つ達成できるまでに必ず学びや成長があり、その成長した自分で考えると必ず次の一歩が見えてきます


そもそも、スタート時にプロセス全体が正しく見えていることはありえません。先が見えておらず不安なくらいが普通ですし、見えているように思えても、実際に進んでみると多くの起動修正が入ります。


どんなときでも一歩目の目標に集中すると意識しておきましょう。
 

おわりに

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自己分析を通じて自分を理解し、目標を設定しながら前に進んでいく。


はじめは難しく感じられるかもしれませんが、ゆっくりでも一つずつ取り組んでいくことが大事です。いつでも「自己分析&目標達成の基礎講座」に立ち返ることができますので、安心して勧めていきましょう。