合理的に考えられる人ってすごいなあ…
そこで今回は
・合理的に考える人の特徴は?
・どうすれば合理的に判断できるようになる?
を解説します。
合理的な人の5つの特徴
合理的は判断とは何か?
合理的な判断とは理にかなった判断のこと。その時の条件から論理的に考えた時に
・その結論っておかしくない?
・何か思い込みが入っているかも
・普通の人はそんな判断しないと思うけど…
という疑問が生じないような、多くの人にとって納得度の高い判断が合理的な判断です。
合理的な判断ができることによって
・より多くの人を仲間にできる
・手短な説明で正しく理解される
・自分の意思決定に自信が持てる
・揚げ足をとられることがなくなる
といったメリットがあります。そんな的確な判断ができる人の5つの特徴は
合理的な人の5つの特徴
- 正しい情報を押さえている
- 目的が明確である
- 多くの人の視点から考えている
- ドライに考えている
- 頭の回転が速い
1つずつ見ていきましょう。
1.正しい情報を押さえている
合理的に考える人は正しい情報を押さえています。どれだけ正しく判断することを心がけていても、判断材料となる情報が間違っていたら正しい意思決定は出来ません。
ここで言う正しい情報とはリソースがしっかりした情報です。
・信頼できるメディアが取材している(新聞など)
・公の数字に基づいている(官公庁の調査など)
・適切なプロセスで作られている(書籍など)
・嘘を付くメリットがない人が発信している(週刊誌やアフィリエイトブログなどは要注意)
誰がどうやって取材・発信しているか?
2.目的が明確である
続いて判断の目的が明確というところも大事なポイントです。そもそも
何をもって「合理的」と言うか?
例:食後にデザートを食べるか?
・「ダイエットしたい」なら、食べないが合理的
・「ストレスを発散したい」なら、食べるが合理的
自分のこの判断は、何を実現するためのものか?
3.多くの人の視点から考えている
3つ目の特徴は多くの人の視点から考えているです。合理的というのは
自分が正しいと思ったから合理的!
・上司から見たらどうだろう?
・チームのメンバーから見たらどうだろう?
・外部の関係者から見たらどうだろう?
・顧客から見たらどうだろう?
・社会全体から見たらどうだろう?
と様々な視点から考えることで、検討の抜け漏れのない、みんなにとってOKな意思決定になります。逆に、特定の誰かにとって極端な不利益になる判断をすると
あの人は自分のことしか考えていない
4.ドライに考えている
「合理的な考え」というとまっさきに思いつくのはドライな考えという点かもしれません。
あの人はいつもドライで冷徹な人だ…
ここで言う「ドライ」とは
・目的の達成にこだわっている
・自分の感情に振り回されない
・周囲の人のためになるなら厳しいことでも決められる
という「徹底」「厳しさ」という意味合いです。
目指すもの、大切だと思うもののためなら私情を抑えられる
勿論人間なので、感情的な要素に引っ張られることもあります。しかし、それ以上に生涯大切にしたいことの方が優先順位が上なので、気持ちを振り切ってドライに選択できるのです。
5.頭の回転が速い
最後の特徴は頭の回転が速いです。
・正しい情報を押さえている
・目的が明確である
・多くの人の視点から考えている
・ドライに考えている
こうしたことが当たり前にできるようになると、意思決定のスピードが速くなります。いちいち間違った情報に振り回されることなく、目指すもののためにしっかりと優先順位をもって決められる。
だからこそ状況の変化に速やかに対応し、即断即決で判断することが出来ます。
何であの人は迷わずに決められるんだろう?
合理的な判断力を高める3つのポイント
合理的判断力を高めるには?
ここまでは合理的に考える人の5つの特徴を解説しましたが、合理的な判断ができるようになるためにはどうしたらよいでしょうか?3つのポイントをまとめました。
合理的な判断力を高める3つのポイント
- 論理的思考をトレーニングする
- 異なる意見の理由を考える
- シンプルに考える
いずれも合理的に考えるためには必要な要素です。1つずつ見ていきましょう。
1.論理的思考をトレーニングする
合理的な判断力を高めるためにできることの1つ目は、基礎的な思考スキルとしての論理的思考のトレーニングです。論理的思考とは
「論理的思考」とは
- 複数の事象を関連付ける一定のルール・筋道に沿って考えること
- 言い換え・構造化・因果関係という「3つの論理の型」を使って、結論を支える強固な理由をつくること
ここでいう「3つの論理の型」とは以下のようなルールのことです。
論理の3つの型
①"言い換え"【具体と抽象の論理】
「同じ事象は、具体化・抽象化して言い換えることが出来る」という論理
②"構造化"【分析と総合の論理】
「複数の事象をそれぞれ1つの部分と見立て、それらを組み合わせることで1つの全体として構造化することが出来る」という論理
③"因果関係"【原因と結果の論理】
「複数の事象を、あるものが原因、あるものがその結果として時系列に沿って関連付けることが出来る」という論理
詳しくは、論理的思考の全体像を図解で解説した記事や、具体的なトレーニング方法を解説した記事もありますので、ぜひご参照ください。
2.異なる意見の理由を考える
続いて、異なる意見の理由を考えるという考え方です。世の中には必ず、自分と同じ意見の人もいれば、自分とは異なる意見の人もいます。そういう人を見かけたときに、真正面から向き合うのはとてもエネルギーが必要です。
しかし、合理的な思考力を鍛えるという観点からすれば、違う意見の人との出会いはトレーニングの絶好のチャンスです。
・なぜその人と自分は意見が違うのか?
・どんな目的や価値観をもっているのか?
・具体的にどんな事実を見て言っているのか?
どうして違う意見になるのだろう?
意見が違う人も自分と同じ一人の人間で、その人にはその人の正義があります。それを理解した上で
それでもやはり、自分の意見の方が正しい!
3.シンプルに考える
最後のポイントはシンプルに考えるです。たくさんの情報を見て、たくさんの意見を聞いていると、段々と考えることが複雑になり、適切な判断ができなくなります。
いつでもシンプルに考える!
シンプルに考えるためには
・目的や目標
・自分の価値観
を自分の中で明確にしておくことが必要です。自分の価値観を明らかにする価値観ワークなどを通じて、自分が大事にしたいことをはっきりとさせておくことがシンプルにかんがえるための鍵になります。また
こういうとき普通に考えるとどうなるかな?
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おわりに
確かに、合理的に考えられるって大事だな
このブログでは論理的思考の基礎講座として記事をまとめておりますので、ぜひ以下の記事も御覧ください。。
<総論>
◆【第1講】「考える」の実践的定義を学ぶ
◆【第2講】論理的思考の本質を理解する
◆【第3講】論理を使って「理由」を深堀りする方法
◆【第4講】論理的思考の完全講義【図解】
<各論>
◆構造化の思考「ロジックツリー」実践上のポイント
◆因果関係の思考とは何か
◆因果関係の思考「ブランチ」実践上のポイント
<まとめ>
◆論理的思考の基礎講座│ロジカルシンキングの苦手意識克服プログラムまとめ
◆思考の教科書【全体解説】
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