ウワノキカクのキカクメモ│論理的思考のトレーニング

論理的思考をはじめとした思考力向上のためのノウハウブログです。

本質をすぐに捉える人の「本質思考」│理由を問い、思考の抽象度を上げよ

この人って本当に賢いよな…

人と自分を比べて圧倒させられた経験はないでしょうか。


学校でも会社でも、同じ環境にいるのにアウトプットのレベルが全然違う優秀な人。そんな人と一緒にいると、自分の凡庸さに嫌気がさしてしまったり、そもそも頑張る気力を失ったりしてしまいます。そこでこの記事では

・圧倒的に賢い人は何を考えているのか?
・どうやったら自分も身につけて実践できるのか?

を具体例を通じて解説していきます。

本質は抽象度の高い世界にある

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思考のレベルが圧倒的に違う人の存在

これは個人的な体験ですが、私は暗記科目が苦手で、とりわけ似たようなカタカナが多く、同時にあちこちの地域で出来事が起きる世界史には四苦八苦していました。先生の話の内容を聞いて教科書を理解するだけでも一苦労。それでも家に帰って翌日になってしまえばノートを読み返しても何が何だか分からない…。


そんな中でも圧倒的に賢い友人が私のクラスにもおりまして、「この話って、先月聞いた○○○の話とつながってるよね?」「これって結局✕✕✕っていうことでしょ?」と上手に話をまとめているのです。それを聞いて私は

こいつには一生かかってもかなわないな…

と諦めの気持ちを抱いていたのを思い出します。


同じ場所で同じ経験をしていても、思考のレベルが圧倒的に違う人というのがこの世にはたくさんいます。みなさんも、そんな人と出会した経験はないでしょうか。思考のレベルが圧倒的に違う人。言い換えれば、すぐに物事の本質を捉え、自分のものにしてしまう人。そんな人同じように考えられるようになるためにはどうしたらいいのでしょうか。
 

話の中身よりも「理由」が大事

結論から言えば、そういう人は思考の抽象度が違います。圧倒的に賢いハイパフォーマーな人こそ、思考の抽象度が高いのです。


普通の人は、聞いた話をその聞いたまま受け止めて、その抽象度のまま考えています

・「公務員は安定だ」と聞く
→「公務員は安定なんだ」と記憶する
・「いまは~の株が買いだ!」と聞く
→その株を買う

しかし、ハイパフォーマーな人は聞いた話の「理由」を考えます

・「公務員は安定だ」と聞く
「なぜ安定なのだろう?」「ここでいう『安定』とは何だろう?」
・「いまは~の株が買いだ!」と聞く
「なぜそう言えるのだろう?」「みんながその情報に従ったらどうなるだろう?」

なぜだろう?

と問い、より抽象度が高い内容を自分の頭で考えます。

普通の人:話の内容に興味を示す
優秀な人:話の理由に興味を示す

優秀な人にとっては、話の中身よりもその「理由」の方がはるかに価値があります。そして、その理由さえわかれば、聞いた情報以外のことも自分で判断出来るようになり、いろいろな情報が1つの価値ある使える知識としてつながっていくのです。
 

本質をつかめば成果が劇的に変わる

この様に、いろいろな情報を1つにつなぐ「理由」の理解を、ここでは「本質」と呼ぶことにします。

✕ 見えている物事をそのまま鵜呑みにする
→◎ 自分の頭で「理由」を考え、物事に共通する普遍的な「本質」を理解する

これが人のパフォーマンスを大きく分けるポイントです。

では、なぜ「本質を掴んでいるかどうか」が人のパフォーマンスを左右するのでしょうか?結論から言えば、人のパフォーマンス、すなわちその人が生み出す価値は、「行動×本質」の掛け算で決まります。行動と本質をセットで理解し、実行することで価値が生み出されます。
 
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「行動×本質」で成果が変わる具体例

例えば、ビジネスの現場で「次の商談をうまく進めるために、得意先にお土産を持っていく」というシーンがあったとします。上司

次に得意先に行くときにはお土産をもっていけよ!

と言われたあなたは、言われた通りにお土産を買って持っていくことにしました。しかし、考えなしに言われた言葉を鵜呑みにして行動するだけでは「後の商談がうまくいく」という目的を達成することにはつながらないでしょう。
 
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「ちゃんと考えて行動しろ!」と言われたあなたは、次のチャンスのときには自分がおいしいと思うものを厳選してお土産として持っていくことにしました。おいしいものを食べて気分がよくなれば、「おいしいものをくれる人とは仲良くしよう!」と思ってもらえて、「きっと次の仕事にもつながるのはず」と考えたのです。しかし、本当にそうでしょうか?ビジネスの現場でそんな単純な理屈が働くはずもありません。努力の甲斐も虚しく、またまた失敗に終わりました。
 
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そこであなたは上司に相談しました。なぜお土産を持っていくのか。言われたとおりにやっているのになぜ自分はうまくいかないのかと。そこで上司の答えはこうでした。

人はものを貰うと、くれた人に対して借りを感じるものなんだ。ちょっとしたお土産というきっかけでもそうだ。相手に貸しを作って、そのときに「次もうちのことをお願いしますと真剣に一言伝えるだけで、相手の記憶にしっかりと残る。


そうなれば、「うちのことを大事にしてくれている○○さんに次も頼もうか」と思ってもらえる可能性が上がるんだ。これは「返報性」といって人間の心理はそういう風に動いてしまうもの。ちょっとしたことかもしれないが、そうして相手と関係性を築いていくんだ。

こうして本質的な理由を学んだあなたは、「小さい店だが老舗で長く地元に愛される菓子屋」からお菓子を買い、「うちもこの菓子屋と同じように小さいですが、末永く信頼していただけるよう真剣にがんばりますのでよろしくお願いします」とお土産にストーリーを乗せて仕事のお願いを一言伝えることにしました。すると、相手は真剣に受け取ってくれて、次の仕事では指名で受注をとることができました。
 
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「得意先にお土産をもっていく」という簡単な行動でも、本質を理解している場合とそうでない場合では、結果に劇的な差が生まれることがわかってきたのではないでしょうか。一つひとつの行動に対して「なぜ?」の答えを持っているのといないのとでは、その後の結果に天と地ほどの開きがあります。


たとえやっていることが同じだとしても、「こういう理由でやっている」という意志が明確であればあるほど、一挙手一投足、細かな言動に違いが生まれます。その一貫した小さな違いが積み重なることで、その後の結果に大きな開きが生まれます。正しい本質の理解があってはじめてうまくいくのです。
 
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本質思考の実践方法

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本質思考の実践方法3ステップ

この様に本質を見つける思考方法を体系化すると以下の様になります。

本質を見つけ、価値を生み出す思考法

  1. 理由を考え思考の抽象度を上げる
  2. 理由の普遍性を検証し、本質を理解する
  3. 本質を価値に変える行動をとる

1理由を考え思考の抽象度を上げる

まずは「これをすればこうなる」という「行動→結果」の因果関係を明らかにし、その上で「なぜこれをするとうまくいくのか?」と理由を考え、思考の抽象度を上げます
 
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一度の「なぜ?」でうまく筋の良い答えにならなければ、何度も何度も「なぜ?」を繰り返し、その行動がうまくいく理由としてしっくりくるものを抽象度を上げて考えてください。

2理由の普遍性を検証し、本質を理解する

次に、出てきた「これは」と思う理由の普遍性を検証します。

この理由はいつでも正しいだろうか?

と考えてみます。
 
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「どんなときにも当てはまることだ」と思えれば、それが本質的な理解です。反対に「時と場合による」と思うならば、まだまだ価値の高い本質にはたどりついていません。1に戻って考えてみましょう。
 

3本質を価値に変える行動をとる

見つかった本質は、使わなければ意味がありません。

何をすればこの本質が使えるか?

と考え、自分が次に取る具体的な行動を考えましょう。
 
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このように「理由→本質→行動」という順番で考えることで、ただの机上の空論ではない、実際に高い成果を生み出す普遍的な打ち手を作り出すことができます。どんなに普遍的な本質を見つけても、実際に実行しなければ変化は生まれませんので、思考と行動の両方のレベルを上げて変化を起こしていきましょう。
 

より深く学ぶために

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オススメの書籍3選

今回は、具体と抽象の論理を使った"言い換え"の思考の具体的な実践方法を紹介しました。この「具体と抽象」を考える思考法を解説する本としては、かつては、長らく細谷功氏の著作が抜きん出てオススメでした。が、最近は『メモの魔力』という本をオススメしています。「人生を変えるためにメモを活用しよう!」という本ですが、本質的な内容は「理由→本質→行動」を実践するための思考法の本になっていますので、今回の話がほぼそのまま学べます
 

更にオススメの1冊

上記の3冊はどちらかというと基礎的な考え方とテクニックに寄った本ですが、より本質的に本質思考を学びたい方には、以下の本が最もおすすめです。人生を変える一冊になるかもしれません。

おわりに

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「本質思考」というテーマで、その具体的なイメージと実践方法、オススメの書籍を説明しました。ここまでの内容を愚直に生活に取り入れることで、物事のイメ方が少しずつ変わってくるはずです。


「本質思考」の理解を深めるためのリンクを以下にまとめますので、ぜひご活用下さい。

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